このマニュアルでは、スキューバダイビングを始めたい方のために、ライセンス取得から器材、講習内容、費用に至るまで、ダイビングデビューに必要な情報を丸ごと解説します。「もっと早く始めればよかった」と言われるダイビングの魅力を、パパラギ先生が解説します。
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ダイビングの始め方完全ガイド:目次
このガイドでは、ダイビングの基礎から上級テクニックまで、あなたの水中冒険に必要なすべての情報をご紹介します。
1
ダイビングの基礎知識
  • 体験ダイビングとライセンスの違い
  • 認定ダイバーの特権
  • ダイビングライセンス(Cカード)とは
2
指導団体とライセンスランク
  • PADI、NAUI、BSAC、SSIなどの団体比較
  • 初心者から上級者までのランク体系
  • スペシャリティダイバーコース
3
ライセンス取得の実際
  • 学科講習・プール実習・海洋実習
  • 取得場所と季節の選び方
  • 費用と準備するもの
4
初心者の疑問と不安
  • バディシステムについて
  • 年齢制限と安全性
  • 女性一人での受講
5
ダイビングの魅力と体験
  • 水中世界の美しさと無重力感覚
  • 様々なダイビングスタイル
  • ダイビングがもたらすライフスタイルの変化
あなたのダイビング入門をサポートします。さあ、水中世界への扉を開きましょう!
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ダイビングの始め方完全ガイド
初めてのダイビング体験は、新しい世界への扉を開く瞬間です。水中の無重力感、色鮮やかな魚たち、静寂に包まれた神秘的な空間…これらすべてがあなたを待っています。
この完全ガイドでは、ダイビングを始めるための一歩から、ライセンス取得、適切な器材選び、おすすめのダイビングスポットまで、初心者の方が知っておくべきすべての情報を網羅しています。
「海の中ってどんな感じ?」「ライセンスって本当に必要?」「呼吸できるか不安...」そんな疑問や不安をすべて解消し、安心してダイビングの世界に飛び込めるようサポートします。
これからのページでは、ダイビングの基礎知識から実践的なアドバイスまで、段階的に解説していきます。あなたのダイビングライフが素晴らしいものになるよう、私たちの経験と知識のすべてをお伝えします。
さあ、一緒に海の中の冒険を始めましょう!
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体験ダイビングとライセンスの違い
体験ダイビングは、ライセンスなしで気軽に海中を覗くことができる体験です。必要なものは水着とタオルだけで、半日程度の時間で体験できます。水中での滞在時間は20〜30分程度、潜る深さは一般的に5m前後です。
体験ダイビングでは、インストラクターが手を引いたり上から押さえながら案内するため、自由度が低く、何回体験しても同じ内容を繰り返すことになります。また、何度体験ダイビングをしても、認定ダイバーにはなれません。
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認定ダイバーの特権
認定ダイバーになると、体験ダイビングとは大きく異なる特権が得られます。まず潜れる深度が変わり、初心者ライセンスでも18mまで潜ることができるようになります。
自由度も格段に上がり、器材の操作や浮力調整を自分で行いながら、まるで宇宙遊泳のように自由に泳ぐことができます。また、サンゴ礁や沈没船など、様々なポイントに潜れるようになります。
認定ダイバーになれば、毎回のダイビングでレッスンを受ける必要がなく、すぐに楽しむことができます。そして、取得したライセンスは一生有効で、更新の必要はありません。
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ダイビングライセンス(Cカード)とは
ダイビングライセンスの正式名称は「Cカード」といいます。Cはサティフィケーション(Certification)の略で、認定証という意味です。これは国家資格ではなく、民間の指導団体が発行する認定証です。
Cカードは、その指導団体が定める安全に潜るためのプログラムを修了したことを証明するものです。ダイビングショップやサービスを利用する際には、必ずこのCカードの提示が求められます。
Cカードがないと、ダイビングに必要なタンク(シリンダー)を借りることができなかったり、ダイビングツアーに参加できなかったりします。万が一忘れてしまった場合は、体験ダイビングしかできなくなってしまうため、ダイビングに行く際は必ず持参しましょう。
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指導団体の種類①:PADI
ダイビングの指導団体は世界に30以上あります。その中でも最大規模を誇るのがPADIです。PADIは180カ国に展開し、個人会員は13万人、所属ダイビングショップは5300以上あります。世界のダイバーの約6割がPADIのライセンスを持っていると言われています。
PADIの特徴は、教育トレーニングプログラムと教材が非常に充実していることです。また、品質管理(QM)部門があり、インストラクターがきちんと講習を行っているかをチェックする体制が整っています。
PADIは元々ハードなイメージのあったダイビングを、誰でも楽しめるように改革した団体として知られており、世界のダイバー人口増加に大きく貢献しています。
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指導団体の種類②:NAUI
NAUIは1960年にアメリカで初めてダイビングインストラクターコースを開催した歴史ある指導団体です。ダイビングの普及に大きく貢献し、現在は世界各地(アメリカ、アジア、ヨーロッパ、南米、中東、南アフリカ、日本など)で展開しています。
以前はNAUIは体育会系のハードなイメージがありましたが、最近では親しみやすい団体へと変化しています。長い歴史と伝統を持ちながらも、時代に合わせて進化を続けている団体です。
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指導団体の種類③:BSAC
BSACはThe British Sub-Aqua Clubの略で、1953年にイギリスで設立された団体です。英国王室との深い関わりがあり、歴代の名誉総裁は王室から輩出されています。2014年からはウィリアム王子が総裁を務めています。
BSACは世界中に支部を持ち、海洋探求や科学にも大きく貢献しています。基本理念は「セーフティーファースト」で、安全を最優先する考えを持って活動しています。
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指導団体の種類④:SSI
SSIはグローバル企業のISOを取得した数少ないトレーニング機関の一つです。1970年に設立され、現在は110カ国以上で展開しています。
SSIは「ブルーオーシャンズ運動」に取り組んでおり、海洋環境問題を広く知ってもらうための活動に力を入れています。環境保全への意識が高い団体として知られています。
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指導団体の種類⑤:CMAS
CMASは1959年にフランスで設立された指導団体です。他の団体と大きく異なる点は、様々な指導団体とジョイント(連携)していることです。
例えば、「Buddies JP」という団体でライセンスを取得した場合でも、CMASと連携したカードが発行されることがあります。また、最近ではセントラルスポーツが運営する「DACS」という指導団体もCMASと連携しています。
このような連携により、異なる団体間での互換性や認知度を高めているのがCMASの特徴です。
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指導団体の種類⑥:SNSI
SNSIはイタリアで創設された指導団体で、日本では比較的新しく2017年から活動を始めています。SNSIの特徴は、徹底して質の高い講習を追求する点にあります。
SNSIでは、インストラクターは全員がダイビングショップに所属していることが義務付けられており、資格更新のためには毎年更新トレーニングを受ける必要があります。これにより、インストラクターの質を高く保っています。
通常、初心者ライセンスコースでは4回のダイビングが必要ですが、SNSIでは6回(2回多い)のダイビングを行います。講習期間は長くなりますが、より充実した内容となっています。
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指導団体の選び方
多くの指導団体がありますが、初心者はどこで取得すればよいのでしょうか。実はRSTC(Recreational Scuba Training Council)という機関があり、ここに所属している団体であれば、どこも安全に対してしっかりしたプログラムを作っています。
選び方のポイント
おすすめは、世界中どこに行っても通用するメジャーな団体を選ぶことです。海外のダイビングスポットで「このライセンスは何?」と言われるような状況は避けたいものです。
また、自分の目的や性格に合った団体を選ぶことも大切です。環境保全に関心がある方はSSI、より安全性を重視する方はBSAC、広く認知されている団体を希望する方はPADIなど、自分に合った団体を選びましょう。
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ダイビングのランク①:スクーバダイバー
PADIの場合、最初のランクとして「スクーバダイバー」があります。これはPADIのプロが指導することが条件で、潜れる深さは12mまでです。
このランクは、次に説明する「オープンウォーターダイバー」の約半分の講習内容で、海洋実習は2ダイブ(1日)で完了します。時間があまりない方や、まずは簡単に資格を取得したい方向けのランクです。
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ダイビングのランク②:オープンウォーターダイバー
「オープンウォーターダイバー」は、初心者が最初に取得することが多いライセンスです。このランクを持っていれば、同等以上の資格を持つ仲間と一緒に潜ることができます。
最大18mまで潜ることが可能で、ダイビングを始める方のほとんどは、このオープンウォーターダイバーの資格から取得します。これが基本的なダイバーとしての入門ランクとなります。
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ダイビングのランク③:アドバンスド・オープンウォーターダイバー
「アドバンスド・オープンウォーターダイバー」は、オープンウォーターダイバーの次のコースです。このランクを取得すると、ダイビングの楽しみ方が大きく広がります。
講習内容には、水中写真の撮り方やディープダイビング、ナイトダイビング(夜間潜水)などが含まれます。特にナイトダイビングは昼間とは全く異なる生き物が見られ、非常に魅力的な体験となります。
また、このコースの中でディープダイビングを実施すると、40mまで潜れるようになります。ダイビングを本格的に楽しみたい方には、ぜひ取得してほしいランクです。
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ダイビングのランク④:レスキューダイバー
「レスキューダイバー」は名前からハードなイメージがありますが、実際には水中で起こる可能性のあるトラブルを未然に防ぐ方法を学ぶコースです。また、万が一何か起きた時に適切な対応ができるようになります。
ダイビング中のトラブルは頻繁に起こるものではありませんが、「何かあったらどうすればいいのか」と不安に思うよりも、「トレーニングを受けているから大丈夫」という自信を持つことで、水中での余裕が生まれます。
この余裕がダイビングをより安全に、そして楽しむことにつながります。自信を持ってダイビングを楽しみたい方におすすめのランクです。
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ダイビングのランク⑤:ダイブマスター
「ダイブマスター」はかっこいい名前だけでなく、ここからプロとして活動できるようになるランクです。ダイブマスターの資格を取得すると、水中ガイドの仕事ができるようになります。
中には「ダイブマスターの資格を取って今の仕事を辞め、海外でガイドの仕事を始めました」という方もいます。プロとして働かなくても、ダイブマスターのランクを取ることで、ダイビングに自信を持ち、仲間と潜る際にリーダーシップを発揮できるようになります。
ダイブマスターになるには、レスキューダイバーの資格に加えて、60本以上のダイビング経験が必要です。ダイブマスターの資格を持っていると、ダイビングショップでも特別な扱いを受けることがあります。
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ダイビングのランク⑥:アシスタントインストラクター
「アシスタントインストラクター」は、いよいよインストラクターのランクに入ります。このランクでは、講習のアシスタントができるようになり、学科講習を教えることもできます。
ダイブマスターとの違いは、実際に教育活動に携わることができる点です。ダイビングの知識や技術を他者に伝える喜びを味わいたい方に適したランクです。
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ダイビングのランク⑦:インストラクター
「インストラクター」になると、全くダイビング経験のない方をダイバーとして認定できるようになります。また、既存のダイバーのランクアップコースを開催し、ダイビングの上達を支援することもできます。
これまで自分が海を楽しんでいた立場から、他の人に海の楽しさを伝える立場になるという、新たな喜びが得られるランクです。家族や友人をダイバーにしたいという方にも適しています。
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ダイビングのランク⑧:コースディレクター
「コースディレクター」はインストラクターの最高峰のランクです。インストラクターを育成する重要な役割を担っています。
PADIの場合、インストラクターになるためには「インストラクターエグザミネーション」に合格する必要がありますが、コースディレクターはその合格に向けたトレーニングを開催します。
コースディレクターになるためのハードルは非常に高く、「なりたい」と思っても簡単になれるものではありません。日本国内のPADIコースディレクターは、活動している方と活動していない方を合わせても約70名程度です。まさにダイビング界の最高峰のランクと言えるでしょう。
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スペシャリティダイバーコース
ランクアップとは別に、「スペシャリティダイバー」というコースもあります。これは特定の分野に特化したコースで、様々な種類があります。
例えば、水中写真の撮り方、水中スクーターの操縦方法、ナイトダイビングの技術など、ダイビングの様々な楽しみ方を深めるためのコースです。
ダイビングのライセンスカードは、多く持てば持つほど海の中がより楽しくなります。自分の興味のある分野のスペシャリティコースを受講することで、ダイビングの幅が広がります。
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ライセンス講習①:学科講習
ダイビングの入門となるオープンウォーターダイバーの講習は、学科講習、プール実習、海洋実習の3つのステップで構成されています。
まず最初の学科講習では、水中世界を安全に楽しむための知識を身につけます。具体的には、水中での圧力の影響、自然環境や生物の知識、器材の使い方、ダイビングの計画の立て方などを学びます。
学科講習は従来、ダイビングショップでインストラクターから直接教わるスタイルが主流でしたが、最近ではe-learning(オンライン学習)も増えています。e-learningでは、電車の中や寝る前など、いつでもどこでも学ぶことができ、動画などの教材も充実しています。各セクションごとにクイズがあり、最後にファイナルエグザム(最終試験)があります。
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ライセンス講習②:プール実習
プール実習では、ダイビング器材の使い方や基本的なスキルを練習します。例えば、レギュレーター(呼吸器)の使い方や、マスク(水中メガネ)に水が入った時の対処法などを学びます。
「魚がいないからつまらなそう」と思われがちですが、実際には水中で普通に呼吸ができるという体験だけでも非常に楽しいものです。水中から水面を下から見上げるだけでも新鮮な体験となります。
プール実習は通常1日で終わりますが、水が苦手な方などは、自信を持って海に行けるようになるまで何回でも受講することができます。また、プールの代わりに南の島などの波のない浅い場所(限定水域)で実習を行うこともあります。
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ライセンス講習③:海洋実習
海洋実習では、プールで練習したスキルを実際の海で実践します。練習している最中から目の前を魚が泳いでいくため、非常に楽しい体験となります。
海洋実習は一般的に2日間で4回のダイビング(4ダイブ)を行います。インストラクター1人につき最大8名まで指導できますが、実際には4名程度のグループで行うことが多いです。
海洋実習が終了すると、その場で仮のカード(テンポラリーカード)が発行され、すぐにダイビングができるようになります。後日、自分の写真入りの正式なプラスチックカードが送られてきます。
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ライセンス取得場所①:海外リゾート
ライセンスを取得する場所として、海外のリゾートを選ぶ方も多くいます。旅行がてらリゾートでライセンスを取得するのは魅力的な選択肢ですが、注意点もあります。
ダイビングは安全に関わる講習なので、英語が堪能でない限り、できれば日本語でしっかりとした講習を受けることをおすすめします。言葉の壁があると、重要な安全情報を見逃してしまう可能性があります。
海外でライセンスを取得する場合は、日本人インストラクターがいるダイビングショップを選ぶか、日本語対応可能なリゾートを選ぶことが大切です。
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ライセンス取得場所②:沖縄
沖縄は世界に誇る美しい海を持つダイビングの聖地です。日本国内でありながら、海外リゾートに負けない透明度と豊かな海洋生物を楽しむことができます。
沖縄でのライセンス取得の大きなメリットは、日本語で講習を受けられる安心感です。また、美味しい沖縄料理を楽しめるのも魅力の一つです。
沖縄では、プール実習の代わりに波のない浅い場所(限定水域)で実習を行うことが多いです。本格的な海洋実習と合わせて、充実したダイビング体験ができます。
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ライセンス取得場所③:伊豆
関東から近い伊豆もダイビングの人気スポットです。伊豆の海は一般的なイメージ以上に素晴らしく、水中にも四季があり、春夏秋冬それぞれの水中景観や魚を楽しむことができます。
伊豆の海の特徴は、北からの寒流と南からの暖流がぶつかる場所にあるため、両方の海域の魚が見られる「いいとこどり」の環境です。魚の種類も非常に豊富です。
また、伊豆の大きな魅力は東京から新幹線で約2時間とアクセスが良いことです。これにより、ダイビングが特別な旅行ではなく、週末に気軽に楽しめるアクティビティになります。
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ライセンス取得場所の選び方
ライセンスを取得する場所を選ぶ際に最も重要なのは、「ダイバーになった後に迷子ダイバーにならないこと」です。ここでいう「迷子」とは、ライセンスは持っているものの、その後どこで潜ればいいのか分からなくなってしまう状態を指します。
海外や沖縄などのリゾートでライセンスを取得すると、その後の継続的なダイビング活動についての情報が少ないことがあります。そのため、数年に一度の旅行でしかダイビングをしないという「もったいない」状況になりがちです。
どこでライセンスを取得するにしても、自宅や職場の近くに通えるダイビングショップを見つけておくことが大切です。日常的にダイビングの情報を得たり、次のダイビングについて相談できる環境があると、継続的にダイビングを楽しむことができます。
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ライセンス取得の季節
ダイビングは海のレジャーなので、夏に始めるのがいいと思われがちですが、実は1年中いつでも始めることができます。季節ごとに異なる海の魅力があるからです。
春は新芽が出る時期で、海の中でも新しい命が芽生え、夏は透明度が高く視界が良い時期、秋は魚の種類が増える時期、冬は透明度が最も高くなる時期と、それぞれに特徴があります。
冬は寒いのではないかという心配もありますが、ドライスーツという特殊なスーツを使えば問題ありません。ドライスーツは水着の上に着るウェットスーツとは異なり、下に服を着たまま潜れる体が濡れないタイプのスーツです。これにより、1年中快適にダイビングを楽しむことができます。
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ライセンス取得の費用
ダイビングライセンス取得の費用相場は、全部込みで6万円から8万円程度です。この費用に含まれるものは、講習料、海洋実習費、教材費、実習で使う施設の使用料、ライセンスカードの発行申請料、宿泊費(泊まりで受ける場合)、器材のレンタル代などです。
ただし、ショップによって表示方法が異なることがあります。例えば、講習料だけを表示し、教材代やライセンス発行申請料は別途という場合もあるので、申し込む前に何が含まれているのか確認することが大切です。
中には1万円台という非常に安い料金を提示しているショップもありますが、4日間の講習、教材費、施設使用料、インストラクターの人件費などを考えると、あまりにも安すぎる場合は何か条件があるかもしれません。例えば、器材を必ず購入する必要があるなど、隠れたコストがある可能性があるので注意が必要です。
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ダイビングショップの種類
ダイビングショップには大きく分けて2種類あります。1つは「現地サービス型」で、海の近くにショップがあり、訪れたダイバーを海に案内するタイプです。実際のダイビングポイントに近いため、すぐに海に出ることができます。
もう1つは「都市型ショップ」で、都心部にあるショップです。ここでは海の情報を得たり、器材を購入したり、講習を受けたりすることができます。都市型ショップは、日常的にダイビングの情報を得やすく、継続的なダイビング活動をサポートしてくれる拠点となります。
どちらのタイプも一長一短ありますが、初心者の方は自宅や職場から通いやすい都市型ショップで基礎を学び、実際のダイビングは現地サービス型のショップと連携して行うというパターンが多いです。
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ダイビングショップの選び方
ダイビングライセンスの取得はダイビングライフの始まりに過ぎません。そのため、継続的に通えるショップ選びが非常に重要になります。最も大切なポイントは、気軽に通える立地と、自分に合った雰囲気のショップを見つけることです。
ショップごとにインストラクターの個性や集まるお客様の雰囲気が異なります。自分が居心地良いと感じられる環境を選びましょう。ホームページだけでは分からない部分も多いため、実際に訪問してインストラクターと話をしてみることをおすすめします。
また、ツアーや講習のスケジュールも重要な確認ポイントです。スタッフの数が多いショップであれば、頻繁にダイビングツアーや講習が開催されるため、自分の予定に合わせて参加しやすくなります。逆にインストラクターが少ないショップではツアー数が限られることがあるので注意しましょう。
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バディシステムとは
ダイビングでは「バディシステム」と呼ばれる二人一組で潜るシステムが基本です。ライセンスを取得しても一人では潜れず、ベテランダイバーでも同様です。
バディ(buddy)とは友人や仲間という意味で、安全確保のために互いに助け合う関係です。トラブル発生時の相互援助だけでなく、楽しみを共有する役割も果たします。
珍しい魚や美しい景観を一緒に見つけて感動を分かち合ったり、器材を背負う時に手伝ってもらえるなど、ダイビングがより安全で楽しくなるのがバディシステムの利点です。
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バディがいなくてもダイビングできる?
「友達と一緒でないとダイビングできないの?」という疑問がよくありますが、そんなことはありません。ダイビングショップに「ダイビングしたいのですが」と訪れれば、お客様同士でバディチームを組んでくれます。
実際、一人で参加しても、海に潜る時にはバディが割り当てられるので問題ありません。ダイビングは海の中で会話ができないため、上がってからの海の話で打ち解けるのが早く、すぐに仲良くなれます。
ダイビングを通じて新しい友達が増えることも、このスポーツの大きな魅力の一つです。共通の趣味を持つ仲間との出会いは、ダイビングライフをより豊かにしてくれます。
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初心者の不安①:経験がなくても大丈夫?
ダイビングを始めようとする方の多くが「全く経験がなくても大丈夫か」と不安に思っています。結論から言えば、全く問題ありません。初心者ライセンスコースは、経験のない方のためのコースです。
競争するわけでもなく、自分のペースでマイペースで受講できるので安心です。インストラクターが一つ一つ丁寧に教えてくれますし、理解できるまで何度でも練習することができます。
ダイビングは特別な才能や運動神経を必要とするスポーツではありません。基本的な水泳ができれば(泳げなくても水に顔をつけることができれば)、誰でも始めることができます。大切なのは、水中世界を楽しみたいという気持ちです。
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初心者の不安②:体験ダイビングで怖い思いをした
体験ダイビングで怖い思いをしたことがある方も、ライセンスコースなら大丈夫です。体験ダイビングは旅行先で短時間で行われることが多く、簡単なレッスンの後すぐに海に入るため、不安を感じることがあります。
一方、ライセンスコースでは一つできたら次へ、また一つできたら次へと、自分のペースに合わせて進めていくので、より安心して学ぶことができます。インストラクターもあなたの不安や恐怖心を理解し、それを克服するためのサポートをしてくれます。
実際、インストラクターからすると、体験ダイビングよりもライセンスコースの方が、参加者にとって安心で楽な道だと考えられています。時間をかけてしっかり学ぶことで、水中での自信が身につきます。
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ダイビングの年齢制限
ダイビングは何歳からできるのでしょうか?PADIの基準では10歳からとなっていますが、これはアメリカの団体の基準で、日本の子どもの体格を考えると12歳くらいからが現実的です。
一方、上限年齢は特にありません。70代のダイバーは珍しくなく、80代でもダイビングを楽しんでいる方がいます。ただし、若い人と一緒に潜るとペースが合わなかったり、広い範囲を泳ぐのがしんどいと感じる方もいます。
そのため、中高年の方向けに、のんびりしたコースを提供しているダイビングショップもあります。年齢よりも健康状態や体力に合わせたダイビングを選ぶことが大切です。持病がある場合は、事前に医師に相談することをおすすめします。
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女性一人でも安心して受講できる?
「女性一人で受講しても大丈夫か」という質問もよくありますが、全く問題ありません。むしろ、女性の方が思い切りがよく、積極的に挑戦する傾向があります。
ダイビングは体力勝負のスポーツではないため、体力に自信がない方でも楽しむことができます。また、ダイビングを通じて多くの仲間ができるので、最初は一人で参加しても、すぐに友達ができます。
多くのダイビングショップでは、女性インストラクターも活躍しており、女性特有の不安や疑問にも対応してくれます。また、女性専用のダイビングツアーやコースを開催しているショップもあります。安心して参加してください。
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ダイビングで人生が変わる
ダイビングを始めると、人生が大きく変わることがあります。「ダイビングを始めて世界が変わりました」という声をよく聞きます。それは、水面下に広がる全く別の世界を体験することで、視野が広がるからです。
海は自然が相手なので、毎回違う風景や生き物に出会えます。そのため、飽きることがありません。33年以上ダイビングを続けているベテランインストラクターでも、今でも水面に浮かんで「さあ、潜りましょう」というサインを交換し、水中に沈んでいく瞬間にワクワクするそうです。
水面の上と下では全く世界が変わります。たった10cmの違いですが、その向こう側には別世界が広がっています。この体験は、他のどんなアクティビティでも味わうことのできない特別なものです。
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ダイビングがもたらすライフスタイルの変化
ダイビングはただの趣味ではなく、生活の中心となるライフスタイルへと変化します。ダイビングを通じて友人関係が広がり、日常生活や余暇の過ごし方も大きく変わります。
ダイビングショップが社交の場となり、ツアーで知り合った人との新たな友情が生まれることも珍しくありません。中には、この共通の趣味を通じて生涯のパートナーを見つける方も少なくありません。
旅行先も海のある場所へと自然と向かうようになり、ダイビングだけでなく現地の食文化や風習も楽しむ、より豊かな旅行体験ができるようになります。
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ダイビングの魅力:もっと早く始めればよかった
ダイビングを始めた方がよく言うセリフがあります。それは「もっと早く始めればよかった」というものです。これは若い人でも年配の方でも共通して言われる言葉です。
多くの人が「いつかダイビングをやってみたい」と思いながら何年も過ごしていますが、実際に始めてみると、その素晴らしさに驚き、もっと早く始めていればよかったと感じるのです。
地球の表面の7割は海です。その広大な世界を知らないままでいるのは、人生の7割を損しているようなものだとも言えます。ダイビングを通じて新しい世界を発見し、人生をより豊かにしましょう。
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ダイビングの魅力:水中世界の美しさ
ダイビングの最大の魅力は、水中世界の美しさを直接体験できることです。陸上では決して見ることのできない色鮮やかなサンゴ礁や、優雅に泳ぐ熱帯魚、神秘的な海洋生物との出会いは、言葉では表現できない感動を与えてくれます。
水中では光の屈折により、陸上とは全く異なる色彩や景観が広がります。太陽光が水中に差し込む様子は、まるで天使のはしごのように美しく、その光景だけでも息をのむほどです。
また、季節や時間帯によって見られる生物や景観が変わるため、同じポイントでも毎回新しい発見があります。この無限の多様性が、ダイビングを飽きることのない魅力的な活動にしています。
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ダイビングの魅力:無重力感覚
ダイビングでは、浮力調整によって「中性浮力」という状態を作り出すことができます。これは、沈みも浮きもしない絶妙なバランスの状態で、まるで宇宙空間にいるような無重力感覚を味わうことができます。
この感覚は、陸上では決して体験できない特別なものです。体が自由に動き、上下左右どの方向にも簡単に移動できる感覚は、多くのダイバーが「空を飛んでいるような感じ」と表現します。
中性浮力を保ちながら水中を漂う感覚は、日常のストレスや重力から解放され、心身ともにリラックスできる貴重な体験です。この感覚を一度味わうと、何度でも水中に戻りたくなる魅力の一つとなります。
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ダイビングの魅力:静寂と癒し
水中では、陸上のような騒音がなく、自分の呼吸音と気泡の音だけが聞こえる静かな世界が広がっています。この静寂は、日常の喧騒から離れ、心を落ち着かせる効果があります。
多くのダイバーが、ダイビング中は仕事や日常生活の悩みを忘れ、完全に「今ここ」に集中できると言います。これはある種の瞑想状態に近く、精神的なリフレッシュ効果があります。
また、ゆっくりと呼吸をしながら水中を漂う時間は、心拍数を下げ、リラックス効果をもたらします。ダイビング後の爽快感と達成感は、他のスポーツでは得られない特別なものです。
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ダイビングの魅力:環境意識の向上
ダイビングを続けていくと、海洋環境に対する意識が自然と高まります。美しい海中世界を直接体験することで、海洋保全の重要性を実感するようになるのです。
多くのダイバーは、海洋ゴミ問題や珊瑚の白化現象、海洋生物の減少など、海が直面している環境問題に関心を持ち、保全活動に参加するようになります。世界中のダイビングショップやダイバーコミュニティでは、ビーチクリーンアップや珊瑚の植え付けなど、様々な環境保全活動が行われています。
ダイビングは単なるレジャーを超えて、地球環境を守るための意識と行動を育む活動でもあるのです。海を愛するダイバーだからこそできる、海洋環境への貢献があります。
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ダイビングの魅力:生涯学び続けられる
ダイビングの魅力の一つは、生涯にわたって学び続けられることです。海洋生物の知識、水中写真技術、ダイビング技術の向上など、学ぶべきことは無限にあります。
ランクアップやスペシャリティコースを通じて、常に新しい技術や知識を身につけることができます。例えば、ナイトダイビング、水中写真、ディープダイビング、洞窟ダイビングなど、様々な分野に挑戦することで、ダイビングの楽しみ方が広がります。
また、海洋生物の観察や識別も奥が深く、多くのダイバーが魚図鑑を片手に新しい発見を楽しんでいます。このように、ダイビングは単調になることなく、常に新しい挑戦と発見がある活動なのです。
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ダイビングの魅力:国際的な友情
ダイビングは世界共通の言語を持つ国際的なアクティビティです。世界中どこに行っても、ダイビングの基本的なハンドシグナルや安全手順は同じであり、言葉の壁を超えてコミュニケーションを取ることができます。
海外のダイビングスポットでは、様々な国籍のダイバーと出会い、共通の趣味を通じて友情を育むことができます。言葉が通じなくても、水中で見た素晴らしい光景や生き物について、ジェスチャーや簡単な単語で感動を分かち合うことができるのです。
このような国際的な交流は、視野を広げ、異文化理解を深める貴重な機会となります。ダイビングを通じて世界中に友人ができ、その国を訪れる際には現地のダイバーと潜るという楽しみ方もあります。
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ダイビングの魅力:家族の絆を深める
ダイビングは家族で一緒に楽しめるアクティビティです。親子や夫婦で同じ体験を共有することで、家族の絆を深めることができます。特に、普段は会話が少ない親子でも、ダイビングという共通の話題があることで、コミュニケーションが活発になることがあります。
子どもが10歳(日本では体格的に12歳くらい)になれば、ジュニアダイバーとしてライセンスを取得することができます。家族で海の中の美しさや驚きを共有する体験は、一生の思い出になります。
また、ダイビングを通じて環境保全の意識を家族で共有することで、子どもたちに自然を大切にする心を育むこともできます。家族旅行の目的地も海のあるところに変わり、より充実した時間を過ごせるようになります。
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ダイビングの魅力:健康増進効果
ダイビングは、一見すると激しい運動ではないように思えますが、実は様々な健康増進効果があります。まず、水中での呼吸は肺活量を増やし、呼吸器系の機能を向上させます。ゆっくりと深く呼吸することで、酸素の取り込みが効率的になります。
また、水中での動きは全身の筋肉を使うため、バランスの取れた筋力トレーニングになります。特に、水の抵抗に逆らって泳ぐことは、陸上では鍛えにくいインナーマッスルを強化します。
さらに、ダイビング中の集中力や精神的なリラックス効果は、ストレス軽減にも役立ちます。定期的にダイビングを楽しむことで、心身ともに健康的な生活を送ることができるのです。
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ダイビングの魅力:四季折々の海の変化
日本の海の大きな魅力は、四季によって様々な表情を見せることです。特に伊豆や三浦半島などの温帯の海では、春夏秋冬で見られる生物や水中景観が大きく変わります。
春は新しい命が芽生える季節で、様々な魚の産卵シーンや稚魚の姿を見ることができます。夏は透明度が高く、色鮮やかな熱帯魚が北上してくる時期です。秋は魚の種類が最も豊富になり、大型の回遊魚に出会える可能性も高まります。冬は透明度が最も高くなり、水中写真に最適な時期です。
春の海
産卵シーンと稚魚の姿が見られる活気ある春の海中風景
夏の海
透明度が高く、色鮮やかな熱帯魚が北上する夏の海
秋の海
魚の種類が豊富で、大型回遊魚との出会いが期待できる秋の海
冬の海
透明度が最も高く、水中写真に最適な冬の海の景観
このように、同じポイントでも季節によって全く異なる海を楽しむことができるのは、日本のダイビングの大きな特徴です。四季を通じて潜ることで、海の多様な魅力を発見することができます。
© 2025 PAPALAGI DIVING SCHOOL
ダイビングの魅力:水中写真の楽しみ
水中写真は、ダイビングの楽しみをさらに広げてくれます。美しい海中風景や珍しい海洋生物の姿を写真に収めることで、その感動を形に残し、他の人と共有することができます。
初心者でも、コンパクトデジタルカメラと防水ハウジングがあれば、水中写真を始めることができます。上達するにつれて、ストロボや広角レンズなどの器材を追加していくことで、より本格的な写真撮影が楽しめるようになります。
水中写真を始めると、これまで気づかなかった小さな生物や細部の美しさに目が向くようになり、ダイビングの観察眼が養われます。また、撮影した写真を整理し、生物を調べることで、海洋生物の知識も自然と深まっていきます。
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ダイビングの魅力:ナイトダイビングの神秘
ナイトダイビング(夜間潜水)は、昼間とは全く異なる海中世界を体験できる特別なダイビングです。日中は隠れている夜行性の生物たちが活動を始め、昼間とは全く違った海の姿を見ることができます。
暗闇の中で懐中電灯を照らすと、その光に集まる小魚や、蛍光色に輝くサンゴの姿は幻想的です。また、海ホタルや夜光虫の光る現象が見られることもあり、まるで星空の中を泳いでいるような感覚を味わえます。
ナイトダイビングは、アドバンスドオープンウォーターダイバーコースの一部として体験することができます。最初は不安を感じるかもしれませんが、一度経験すると、その神秘的な魅力にはまる方が多いです。
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ダイビングの魅力:沈船ダイビング
沈船ダイビングは、海底に眠る沈没船を探検する特別なダイビング体験です。歴史的な価値のある沈船や、人工的に沈められた船は、時間とともに海洋生物の住処となり、豊かな生態系を形成しています。
沈船の内部や周囲を泳ぎながら、その歴史に思いを馳せたり、船に住み着いた多様な生物を観察したりすることができます。沈船の構造物が作り出す独特の光景は、水中写真の絶好の被写体にもなります。
日本国内でも、伊豆や沖縄などに沈船ポイントがあり、初心者から楽しむことができます。より本格的な沈船ダイビングを楽しむためには、レックダイビング(沈船ダイビング)のスペシャリティコースを受講するとよいでしょう。
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ダイビングの魅力:ドリフトダイビング
ドリフトダイビングは、海流に身を任せて流されながら潜るダイビングスタイルです。自分で泳ぐ必要がほとんどなく、まるで空を飛んでいるような感覚で広範囲の海中風景を楽しむことができます。
特に、急流域では様々な大型魚に出会える可能性が高まります。カンムリブダイやマンタ、時にはサメなどの大型生物が、同じ流れに乗って泳いでいることもあります。
ドリフトダイビングでは、流れの速さや方向が常に変化するため、適切な浮力コントロールと状況判断が求められます。初めての方は経験豊富なガイドと一緒に潜ることをおすすめします。慣れてくると、力を使わずに広範囲を移動できる効率的で楽しいダイビング方法として人気があります。
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ダイビングの魅力:洞窟ダイビング
洞窟ダイビングは、海底や崖に形成された洞窟や空洞を探検するアドベンチャー性の高いダイビングです。洞窟内部の神秘的な光景や、外部とは異なる独特の生態系を観察することができます。
特に印象的なのは、洞窟の入り口から差し込む光が作り出す「光のカーテン」です。青い海の背景に浮かび上がる洞窟のシルエットは、まるで別世界への入り口のようです。
本格的な洞窟ダイビングは専門的なトレーニングが必要ですが、入り口付近だけの「カバーンダイビング」であれば、アドバンスドオープンウォーターダイバー以上のライセンスで体験することができます。安全のため、必ず経験豊富なガイドと一緒に潜ることが重要です。
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ダイビングの魅力:マクロダイビング
マクロダイビングは、小さな海洋生物を観察することに特化したダイビングスタイルです。肉眼では見逃してしまうような微小な生物や、その驚くべき生態を間近で観察することができます。
ウミウシやピグミーシーホース、各種のエビやカニなど、小さくても鮮やかな色彩や複雑な形態を持つ生物たちは、マクロダイビングの主役です。これらの生物を観察するには、じっくりと時間をかけて海底を探索する「スローダイビング」の技術が求められます。
マクロダイビングは特に水中写真と相性が良く、専用のマクロレンズを使用することで、小さな生物の驚くべき詳細を捉えることができます。日本の伊豆や串本などは、世界的にも有名なマクロダイビングのスポットとして知られています。
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ダイビングの魅力:ディープダイビング
ディープダイビングは、通常よりも深い水深(一般的に30m以上)に潜るダイビングです。深い水深では、光の減少により色彩が変化し、独特の青みがかった幻想的な世界が広がります。
深海には、浅い水深では見られない特有の生物が生息しています。大型のハタやフエダイ、時には深海魚なども観察できることがあります。
また、深い水深にしか存在しない地形や、人の訪れが少ないため保存状態の良いサンゴなども見どころです。
ディープダイビングはアドバンスドオープンウォーターダイバーコースの一部として体験でき、その後さらに専門的なディープダイビングのスペシャリティコースを受講することで、より安全に深い水深を楽しむ技術を身につけることができます。深い水深では窒素酔いのリスクが高まるため、適切なトレーニングと経験が重要です。
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ダイビングの魅力:水中スクーター
水中スクーター(DPV: Diver Propulsion Vehicle)は、ダイバーを水中で推進させる動力付きの機器です。これを使用することで、通常よりも広範囲を効率的に移動することができ、ダイビングの可能性が大きく広がります。
水中スクーターを使えば、通常なら体力的に難しい強い流れのあるポイントや、長距離の移動が必要なポイントでも楽に潜ることができます。また、スクーターの速度で進むことで、イルカやマンタなどの速く泳ぐ大型生物と一緒に泳ぐような体験も可能になります。
水中スクーターの操作は比較的簡単ですが、適切な浮力コントロールと操縦技術が必要です。PADIなどの指導団体では、水中スクーターのスペシャリティコースを提供しており、安全かつ効果的な使用方法を学ぶことができます。
水中スクーターの仕組み
コンパクトな設計で高い推進力を生み出す最新のDPV技術
大型生物との遭遇
水中スクーターを使えば速く泳ぐ海洋生物と一緒に泳ぐ体験が可能に
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ダイビングの魅力:テクニカルダイビング
テクニカルダイビングは、レクリエーショナルダイビングの限界(深度、時間など)を超えて潜るための専門的なダイビングスタイルです。通常のダイビングでは使用しない特殊な器材や混合ガス、減圧手順などを用いて、より深く、より長く潜ることができます。
テクニカルダイビングでは、複数のタンクやサイドマウント、リブリーザーなどの高度な器材を使用します。また、通常の空気ではなく、ナイトロックスやトライミックスなどの混合ガスを使うことで、窒素酔いのリスクを減らしながら深い水深に潜ることができます。
テクニカルダイビングを始めるには、まずレクリエーショナルダイビングで十分な経験を積み、その後専門的なトレーニングコースを受講する必要があります。高度な計画能力、問題解決能力、精神的な強さが求められる、ダイビングの中でも特に挑戦的な分野です。
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ダイビングの魅力:海洋生物との出会い
ダイビングの最も感動的な瞬間の一つは、海洋生物との予期せぬ出会いです。ウミガメがゆっくりと目の前を泳いでいったり、イルカの群れが好奇心を持って近づいてきたり、マンタが優雅に舞い降りてきたりする瞬間は、ダイバーにとって忘れられない体験となります。
日本の海でも、季節や場所によって様々な生物に出会うことができます。伊豆ではカメやイルカ、沖縄ではマンタやジンベエザメ、北海道ではトドなど、地域ごとに特徴的な生物がいます。
海洋生物との出会いは予測できないからこそ特別です。何十回潜っても出会えなかった生物に、初心者が運良く出会うこともあります。このような偶然の出会いを求めて、多くのダイバーが様々なポイントを訪れ、潜り続けるのです。
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ダイビングを始める第一歩
ダイビングを始めたいと思ったら、まず最初にすべきことは、近くのダイビングショップを訪れることです。ショップでは、ダイビングの基本情報や講習内容、費用などについて詳しく説明してもらえます。
また、多くのショップでは体験ダイビングやプール体験などの入門プログラムを提供しているので、本格的なライセンス講習の前に、水中呼吸の感覚を試してみるのもよいでしょう。
ダイビングショップ
専門スタッフが丁寧に案内してくれます
プール講習
安全な環境で基本スキルを学びます
ライセンス取得
4日間程度で取得できる生涯資格
「いつかやってみたい」と思いながら過ごすよりも、一歩踏み出して始めてみることが大切です。ダイビングライセンスは4日間程度で取得でき、その後は一生涯使える資格となります。新しい世界への扉を開き、水中の驚きと感動を体験してみませんか?
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